天気予報アプリのページ



SCW(gpv)に行く



最近の山の天気予報サービス各種(文:Y村)

・weather-gpv
gpvの本サイトより短時間・局地的な天気を予測できるサブサイトのSCWをお勧めします。

通称gpv(本来サービス名ではなく学術用語ですが、みんなgpvと言っています)は39時間先までの詳細予報と264時間先までの長期予報が利用できます。詳細予報は1日8回更新されます。日本地図上に5km間隔で雨量・雲量や風速などを表示してくれるので、局地的な天気がわかります。雨雲レーダーの長期版のイメージです。

本サイト(http://weather-gpv.info )の方で使い方を説明します(SCWは本サイトより簡単)。
(1) まず左上の「モデル」の項目を見てチェックを入れます。詳細予報か広域予報(=長期予報)が選べます。
(2) 次にその下のエリアを選択します。詳細予報の場合は「関東」を選択すると、長野県から栃木県・福島県あたりまで、関東圏から行きやすい山はほぼ表示できます。広域予報の場合は「東日本」を選択します。
(3) 続いてその下のみたい予報をクリックすることで、日本地図と予報が表示されます。よく使うのは「雲量・雨量」です。すると、関東地方の日本地図に紫や灰色がぬられたものが出てきます。

青や紫は雨(または雪)を意味していて、色は雨量を表しています。台風クラスだと緑色や赤色になります。地図の右に色と降水量(mm)の対応凡例があります。また灰色は雲の量を表していて、真っ黒は快晴、灰色はどん曇りを意味します。こちらも雲量と色の対応関係が地図の右に表示しています。また黄色い線で囲まれたエリアがある場合は雷が落ちやすい場所を意味します。

地図の上の「<」や「>」を押すことで、時間を進めたり戻したりできます。サイドバーを左右に動かしたり、タブから日付と時刻を直接選択することも可能です。

気象庁が提供しているスーパーコンピュータによる数値計算結果をそのまま表示しているので、信頼できると思います。
地形の影響も反映されていて、例えば麓では晴れていても、山頂では天気が悪いといった状況も予報できています。
使う際の注意点としては、
・予報が安定している(更新するたびに変わることがない)場合は天気が良い場合も悪い場合のよく当たります。
・予報が不安定(更新するたびにコロコロ変わる)な場合は、信用ならない。
という感じです。

私は6年くらい前からこのサービスを利用していますが、晴天予報の山域に行って悪天候に合ったことはまずありません。1回だけ晴れ予報と雨予報が情報更新するたびに変わるようなときに、夏の赤岳に行ったのですが、案の定悪天候でした。
長期予報で週末に行く山のあたりをつけて、日程が近くなったら詳細予報で確認する、という使い方をしています。


・Windy(ABさん紹介)
https://www.windy.com
風速・風向きに特化して予報してくれるサイトです。gpvでも風速・風向はわかりますが、こちらの方が使い勝手が良さそうです。


・ヤマテン
https://i.yamatenki.co.jp
山の特性も考慮して天気予報してくれるサービスです。月額330円です。近々大幅リニューアルが予定されており、ますます使いやすくなりそうです。
社長で気象予報士の猪熊隆之さんが書いているブログ(観天望気講座)は山の天気の勉強にもなります。


スマホGPSの登場で地図とコンパスの山行に大革新が起こったように、gpvの利用で天気図と麓の予報の観天望気にも大革新が起こるかもしれません。