ビレーヤーズグレード

イントロダクション
◆とにかくたくさん山に行くために
「とにかくたくさん山に行くために・・・」と入会案内冒頭に有ります。たくさん山に行けば、たくさんの面白い事に出会うだけでなくて、 たくさんの危ない事に出合い、それに対応する工夫が蓄積されます。その蓄積こそ安全を守る技術の主構成要素です。面白い山は伝えるチャンスは多いですが、 安全に対する工夫や技術はそうでもありません。だからこそ、その安全に対する工夫や技術は意図的に伝えたり(and伝えられたリ)しなければならないと考えます。

◆ビレーヤーズグレード
①登山教室Timtamとその前進の山塾サポートは、1983年から岩登り教室を運営し、のべ千人を越える方にロープワークを伝えて来ました。 その経験を踏まえ、「登山者のためのロープワーク検定段階」をビレーヤーズグレードという呼称で2005年12月に設定しました(その後、数回改定)。
②奥武蔵・日和田山の岩場と北横須賀・鷹取山の岩場においてその検定を行っています。
③ビレーヤーズグレードは自分と仲間の安全をロープによって確保(ビレー)しながら、千変万化の自然のフィールドに出かけて行く技術(身を守るための技術) の習得段階を示すものです。
④ロープ操作だけでなく、それを使える岩登り技術と登山経験と定期的訓練が求められます。ロープ操作の方法がわかっても、それを使える 「総合的な身のこなし」がなければ、自分と仲間の安全を守ることに、実質として、つながらないからです。少なくとも 自己脱出を用いてロープを鉛直に登れるだけの身のこなし力を保って ロープ操作(自分と仲間の安全を守るロープ操作) は行われるべきです。
⑤山の厳しさは老若男女の区別をしないので、体力筋力が少ない人ほど努力と工夫が必要になります。 連れて行ってもらう山ばかりにならないようにすることはその第一歩です。連れて行ってもらうのと、連れて行かれるのでは技術の習得度は百倍 (正確に何倍かはわかりません)は違うと言えるからです。
<参考>連れて行ってもらう山ばかり行っている方によく出合います。日本国内の山でしたら、 連れて行ってもらうならば、どんな山でも行ける可能性が高いけれど、それだけでは登山の力は不足です(連れて行ってもらった登山の経験は, 入口や分岐を覚えていない等,当てにならない。また、連れて行ってくれる人にトラブルが発生した場合に対応出来ないマズイ状態)。
リードしない人のビレーは当てになりません。リーダーとフォロワーではその置かれている状況が次元違うほどに異なるからです。 どんなに優れたリーダーでもトラブルはあります。リードしない人はそのトラブルに対応出来ないのです{例:(1)落石と共にリーダーが墜落したら、ビレーヤーがロープを握る手を離してしまった。(2)リーダーの墜落に引き込まれるのを予想しない体制でビレーをしている。 (3)2m離れて上にいるリーダーをスポットしている。 等}。
⑦岩登り(ロープクライミングやボルダリング)で登れるグレードには個人個人の限界がありますが登山経験に起点を置くビレーヤーズグレードにはそれがなく、 数多く山に行けば行くほど向上します(リーダーかサブで行くこと)。
※ビレー(belay)の語源は「綱を押さえる」とか「綱を固定する」というような意味の海事用語(英語)です。
※Timtamと笈の会員の方には毎月送付する手紙の中に、把握している現状のグレードを付記してお知らせしています。

◆机上講座と訓練山行への出席 (又はそれに準ずる活動)が認定の要件
①机上講座(=Timtam山の集い)と訓練山行(=救助訓練、雪上訓練、ショートロープ研修)は技術のコンセンサスを 取るために重要な場であると考え、その定期的な参加がビレーヤーズグレード認定の要件に加えられています。
②仕事の都合などで机上講座への参加が難しい方は登山教室Timtamと笈が企画する山行への定期的な参加で補って下さい。訓練山行にはできるだけ参加して下さい。
※「机上講座と訓練山行への出席に準ずる活動」は登山者個々の状況に合わせて別途に設定出来ますので メールにてご相談下さい。

◆日和田山の岩場と鷹取山の岩場への準自主トレ参加
準4級を取得した登山教室Timtam会員と登山教室笈の一般会員は日和田山と鷹取山の岩登り教室に準自主トレ参加(9,000円~1,000円 ←ロープワークの習得段階に応じて段階的に講習費が減額される)が出来るようになります。

◆準5級から5級を経ないで準4級の取得が可能
①準5級から5級を経ないで準4級の取得が可能です。ステミングフェース(又はそれに準ずるルート)をリードアンドフォローのロープワークを用いて クリアすることで準4級の取得が可能です。
クリアとは「トップロープ又は固定ロープを補助にしての疑似リードで上のテラスまで登り、ビレーポイントを作ってセカンドを上げ、 セカンドと共に登山道に出るまでを言います。

◆4級の取得条件の松の木ハング等は恒常的にクリア出来なくても良い
○4級の取得条件の①の松ノ木ハング(又はそれに準ずる外岩ハングルート5.9)は一度クリア出来ればよくて、 恒常的にいつでもクリアできる状態を保たねばならないということではありません。

◆準4級から4級を経ないで3級の取得が可能
○準4級から4級を経ないで3級を取得することが可能です。つまり、松の木ハング(or天の川ルートorそれに準ずる外岩ハングルート5.9) をクリアしなくても登山靴や沢靴を履く岩登りを追求することで3級が取得出来ます。「登山靴を履いていても・ザックを背負っていても・ アイゼンを装着していても・雨や雪が降っていても、ステミングフェース(又はそれに準ずるルート)ならば、 複数の支点にセルフビレーをセットしながら自分でトップロープを張って来て、なんとしてもクリアしてしまえること(悪天候時はアブミ等の使用も可)」 が3級の目安その①+②のイメージです。

ロープワーク検定ビレーヤーズグレード (日和田編…鷹取編はこちら
登山教室Timtam 登山教室Cue 2005.12/9設定、2007.6/22改定、2010.7/19改定、2012.2/13改定)

ビレーヤーズグレード
安全確保のために出来なければならない技術の目安
準5級 エイトノットクローブヒッチバッチマンハーフマストが結べる。
5級

①日和田山男岩南面・一般ルート(Ⅳ+)をノーテンションでフォローできる。
②“日和田山の岩登り教室”に1回以上参加して次の項目を受講し、それらの項目を停滞なく再現出来る(メモを見て良い)。項目=確かめてから力をかける登り、リードアンドフォローのロープワーク、懸垂下降、Ⅳ+級ルートのクライムダウン、トップロープで登る方法とロワーダウンの方法

準4級
準自主トレ参加の基準
①日和田山男岩西面・ステミングフェース(5.7)を課題付でクリアできる。
②複数の支点を連結してビレーポイントを作ることが出来る。
③登山全般について学ぼうとしている。
4級

①日和田山男岩西面・松の木ハング(5.9)を課題付でクリアできる。
②懸垂下降ロープワーク4種(袋入れ,腰の左右に振り分けて吊る,4本引き,オートロックシステム)が出来る。
③ハーフマストでセカンドをビレーし、仮固定から1/3吊り上げシステムに移行出来る。
④登山全般について学ぼうとしている。

3級
ロ-プワ-クイン
ストラクタ-
基準
岩登,沢,雪山
登山への個人
山行許可基準
①日和田山・男岩西面のステミングフェースを登山靴でクリア出来る状態をいつも保っている。
②日和田山の岩場の各ルートを登るためのトップロープを確実にセット出来る。
  *日和田山の岩場への個人山行の実質的なリーダとなれる。
③自己脱出を用いてロープを鉛直に登ることが出来る状態をいつも保っている。
④机上講座及び各種訓練山行に年間を通して出席している(遠方の方は別メニュー)。
2級 ①奥多摩・つづら岩南面の各ルートを途中のテラスでピッチを切って登ることが出来る。
②次の項目を停滞なく行うことが出来る。項目=ビレーポイント作り、中間支点作り、滝、渡渉、へつり、高巻き、負傷者を伴っての下降、つりあげ、ショートロープ、搬出、雪山での制動確保
③雪山を含み25回程度のロープを使用する山行のリーダー経験がある。
④机上講座及び各種訓練山行に年間を通して出席し、内容によっては講師のアシストが出来る。
1級 ①御坂・三ッ峠の各ルートをダブルロープを使って登り、懸垂下降で降りることが出来る。
②登山で使うロープワークに習熟している(岩登り、沢登り、救助、雪上)。
③雪山を含み50回程度のロープを使用する山行のリーダー経験がある。
④机上講座及び各種訓練山行に年間を通して出席し、内容全般にわたり講師のアシストが出来る。
準指導員 ①秩父・双子山中央稜をガイドすることが出来る。
②登山で使うロープワークを理論的かつ総合的に理解している。理論=落下率と弾性確保理論、制動確保理論
③雪山を含み100回程度のロープを使用する山行のリーダー経験がある。
④机上講座及び各種訓練山行に年間を通して出席し、内容全般にわたり指導出来る。
指導員 ①指導者としての豊かな資質を備えている。
②上記5級から準指導員までの目安となる技術に習熟している。
③雪山を含み200回程度のロープを使用する山行のリーダー経験がある。
④机上講座と各種訓練山行の講師を担当する(企画運営をする)。

※登山教室Timtamと登山教室Cueでは 奥武蔵・日和田山の岩場北横須賀・鷹取山の岩場 でロープワーク講習(含:検定)を行っています。


ロープワーク検定:ビレーヤーズグレード (鷹取編…日和田編はこちら
登山教室Timtam 登山教室Cue 2005.12/9設定、2007.6/22改定、2010.7/19改定、2012.2/13改定)

ビレーヤーズグレード
安全確保のために出来なければならない技術の目安
準5級  エイトノットクローブヒッチバッチマンハーフマストが結べる。
5級

①鷹取山コの字北面左直上ルート(Ⅳ+)をノーテンションでフォローできる。
②“鷹取山の岩登り&ロープワーク教室”に1回以上参加して次の項目を受講し、それらの項目を停滞なく再現出来る(メモを見て良い)。項目=確かめてから力をかける登り、リードアンドフォローのロープワーク、懸垂下降、Ⅳ+級ルートのクライムダウン、トップロープで登る方法とロワーダウンの方法

準4級
準自主トレ参加の基準
①鷹取山コの字北面右カンテルート(5.7)を課題付でクリアできる。
②複数の支点を連結してビレーポイントを作ることが出来る。
③登山全般について学ぼうとしている。
4級

①鷹取山南面フランケエリア天の川ルート(5.9)を課題付でクリアできる。
②懸垂下降ロープワーク4種(袋入れ,腰の左右に振り分けて吊る,4本引き,オートロックシステム)が出来る。
③ハーフマストでセカンドをビレーし、仮固定から1/3吊り上げシステムに移行出来る。
④登山全般について学ぼうとしている。

3級
ロ-プワ-クイン
ストラクタ-
基準
岩登,沢,雪山
登山への個人
山行許可基準
①鷹取山親不知アルパインエリアの3ルート継続を登山靴でクリア出来る状態をいつも保っている。
②鷹取山の岩場の各ルートを登るためのトップロープを確実にセット出来る。
  *鷹取山の岩場への個人山行の実質的なリーダとなれる。
③自己脱出を用いてロープを鉛直に登ることが出来る状態をいつも保っている。
④机上講座及び各種訓練山行に年間を通して出席している(遠方の方は別メニュー)。
2級 ①奥多摩・つづら岩南面の各ルートを途中のテラスでピッチを切って登ることが出来る。
②次の項目を停滞なく行うことが出来る。項目=ビレーポイント作り、中間支点作り、滝、渡渉、へつり、高巻き、負傷者を伴っての下降、つりあげ、ショートロープ、搬出、雪山での制動確保
③雪山を含み25回程度のロープを使用する山行のリーダー経験がある。
④机上講座及び各種訓練山行に年間を通して出席し、内容によっては講師のアシストが出来る。
1級 ①御坂・三ッ峠の各ルートをダブルロープを使って登り、懸垂下降で降りることが出来る。
②登山で使うロープワークに習熟している(岩登り、沢登り、救助、雪上)。
③雪山を含み50回程度のロープを使用する山行のリーダー経験がある。
④机上講座及び各種訓練山行に年間を通して出席し、内容全般にわたり講師のアシストが出来る。
準指導員 ①秩父・双子山中央稜をガイドすることが出来る。
②登山で使うロープワークを理論的かつ総合的に理解している。理論=落下率と弾性確保理論、制動確保理論
③雪山を含み100回程度のロープを使用する山行のリーダー経験がある。
④机上講座及び各種訓練山行に年間を通して出席し、内容全般にわたり指導出来る。
指導員 ①指導者としての豊かな資質を備えている。
②上記5級から準指導員までの目安となる技術に習熟している。
③雪山を含み200回程度のロープを使用する山行のリーダー経験がある。
④机上講座と各種訓練山行の講師を担当する(企画運営をする)。

※登山教室Timtamと登山教室Cueでは 北横須賀・鷹取山の岩場奥武蔵・日和田山の岩場 でロープワーク講習(含:検定)を行っています。



 「ステミングフェースをクリアしたらどんどん山に行こう!」
  Timtam&Cue創立のコンセプトは「とにかくたくさん山に行くこと!」です。

「岩登りでより高いグレード目指したくなる気持ち」と「TimtamとCueで行く山」との間の折り合いを何処にするか考え、多くの初心の方々のコーチをしながら長く(10年以上)考えました。そして、「TimtamとCueの会員だったら奥武蔵・日和田山の岩場のステミングフェースルート5.7(or鷹取山コの字北面右カンテルート5.7orそれに準ずる外岩ルート)をクリア出来たタイミングを一つの区切りにするのが良い」という結論(経験に基づく結論)にたどりついています。ステミングフェースのクリアなら、年齢性別にかかわりなく(山は年齢性別にかかわりない)、月に1度程度の岩登りトレーニングで、10年20年とその技術を保てる可能性が極めて高いです。反対に、ステミングフェースがクリア出来ないならば自己脱出でロープを登ることが出来るだけのバランス感覚や基礎的な筋力が保てていない可能性が高いです。
 ステミングフェースをクリアするまでちょっと岩登りトレーニングに入れ込みましょう。そして、ステミングフェースをクリアした自信を胸に山にガンガン行きましょう!

<クライミングジムを利用される方へ>
①クライミングジム(以下:ジム)に行くと、クライミングは急速にうまくなりますが、ロープワークを含む安全管理の技術はそれに追いつきません。なので、出来れば、ジムでなくて自然の岩場や沢登りで、ゆっくりペースで、ビレーヤーズグレードを向上させて行ってほしいのですが、都市部では30分圏内にジムがある現状なのでそう言ってはいられません。

②初めから上手な方がいます。反面、いくら練習してもなかなか上達しない方がいます(以下:苦手な人)。苦手な人の場合、一緒に始めた人に差をつけられたり、上手な人達の輪に溶け込めなかったり、気おくれしたり、「ジムに行きたくない!」なんて思ったりしがちです。上手になれなくて、上手になれないからやる気が減って、さらに練習しなくなる負のスパイラルに陥ります。そして、切り立つような一般登山道を行く程度で不安を感じる状態が続いてしまうのです。そういう負のスパイラルを乗り越えるために。苦手な人ほど練習しましょう。練習の目標は上手になることではありません。長く練習を続けることです。きっと、ステミングフェースのクリアというおまけがついて来ます。
苦手な人へ:夜とか休日にクライミングジムに行くと、 順番待ちの多くの人に注目されので、そうとうに上手か、舞台に立っても平常心が保てるタイプの方でないと気後れしてしまいます。 なので、一番空いている時間帯にジムに行きましょう。
③ジム通いを続けて半年ほどで上達のスピードは鈍り、 1~2年で各個の状況に合致した状況(保てるグレード)に落ち着くことは知っていて下さい。一般成人男性が5.11とか 5.12とかを登れる状態を保とう思えば1~2年にわたるクライミングへの入れ込みと、その後の週2回程度のジム通いの継続が必要になるでしょう。 それはクライミング以外のことを行うゆとりが減ってしまうことでもあります。登れる数字を上げ続けようとすることは、 進化の過程で得た体の作りへの適合から離れて行くことです。原始の時代から数百万年強の長い期間 、人は棒のような道具をガバッと握って使うことを生業にしてきていて、ボルダリング5級以上課題にあるような 「持ちにくいホールド」を力を入れて持つことは少なかったはずです。早めに限界を見極めて、 調整や維持のための練習に変えましょう(とにかくたくさん山に行くことにするならば次第にそうなってくると思います)。

「ジムと登山の間の折り合い」を何処にするか考え、多くの初心の方々のコーチをしながら10年ほど経過しました。 そして、「TimtamとCueの会員だったら奥武蔵・日和田山の岩場のステミングフェースルート5.7(or北横須賀・鷹取山のコの字北面右カンテルート 5.7orそれに準ずる外岩ルート)への挑戦が始まるタイミングを一つの区切りにするのが良い」という結論にたどりつきました。←再掲
ステミングフェースが安定してクリア出来れば切り立つような一般登山道を行く程度で不安を感じることはありません。 例えば日和田山の松の木ハング5.9や鷹取山の天の川5.9がクリア出来てもジム通いを半年休めば再クリア出来るとは限りません、でも、 ステミングフェース(orコの字カンテ)なら再クリアの可能性がとても高いのです。

⑤区切りにする方法の例
…(1)「雨などで、山行が中止になった時とか、仕事等が忙しくて丸1日の休みが取れないなんて時はジム行く」と考える。
…(2)「“ジムに行くこと”も“山に行くこと”に含めれば、どんなに忙しくても2時間あれば山に行ける」と考える。
…(3)「ジムは“とにかくたくさん山に行く”ための手段である」と考える。
…(4)「行ける時にジムに行けばそれでいい」と考える。
…(5)「難しさでなくて、美しさと継続を目標にする」と考える(美しい登り⇒楽な登り)。
…(6)「5.11でなく、11年を目標にする」 と考える。

⑥ステミングフェースをクリアした後は、なるべく月に一度、後輩のために行われる岩登り講習会に自主(or準準自主or準自主or漸自主)トレ参加して下さい。 「先輩のレベルに上がって、先輩と山に行くこと!、とか、クライミングはうまい人と一緒にやる!」ではなくて 「後輩のレベルに下がって、後輩と山に行くこと!」こそ登山の極意と考えています。

 

日和田山と鷹取山の岩登り教室への準自主トレ参加

@ビレーヤーズグレード準4級 を取得されたTimtam会員とCueの一般会員の方は日和田山と鷹取山の岩登り教室に準自主トレ参加が出来ます (Cueのカレッジ会員には準自主トレ参加の制度はありません)。

@準自主トレ参加では初めて(含、ほぼ初めて)参加される方と共に日和田山と鷹取山の岩登り教室を再受講します。 また、可能な範囲で講師をアシストします。再受講とアシストによって岩登りとロープワークの技術を確実に身につけて行くことを目指します。

@準自主トレ参加の講習費はロープワーク習得段階に応じて減額されます。
(準4-9=9,000円、・・・、準4-4=4,000円)←準4級の4はTimtamとCueを卒業するための目安の一つです。

@準自主トレ参加の講習費にTimtam研究生・Timtam同人の割引は適用されません。

@準自主トレ参加は通常の申し込み方法 又は松浦講師宛の携帯メールで申し込んで下さい。準自主トレ参加の定員は2名程度なので、 早めの申し込みをお願いします。


  

付加される課題

@トップロープの補助がある疑似のリードアンドフォローのクライミングで登る。

@途中でテンションをかけることなく上のテラス(ワイヤーで連結された支点のあるテラス)のまで登る。

@上のテラスで複数の支点を使って、セルフビレーをセットする。

@同じく、ビレーポイントとセカンドをビレーするシステムを作る。

@セカンドを、ビレーポイントまで登らせ、セルフビレーをセットさせる(or セットしてあげる)。

@トップをビレーするシステムに切り替え、セカンドとトップを交代する(orセカンドと共に懸垂下降で下る)。

@セカンド共に登山道(歩道)に出て、ロープをまとめる。

@400字以内のメモ(図と写真は不可)を見ながら課題を行って良いが、口頭での指導や助言を受けてはならない。

@なるべく、ワンビバーク出来る装備が入ったザックを背負って以上のことを行う。



 

ロープワークインストラクター基準‘ビレーヤーズグレード3級’

「ヘルメット,ハーネス,ロープ,ピッケル,アイゼン」を使う山行における、信頼出来るリーダーとなれるスタートライン

◆登山教室TimtamとCueの代表である松浦は、1988年より現在まで、無名山塾と登山教室Timtamに在って、 個人山行届の受理業務を行って来ました。その経験をふまえると、「オールシーズン&オールラウンドな山行における信頼出来るリーダー」 (以下「信頼出来るリーダー」) ならば「ロープワークインストラクター基準‘ビレーヤーズグレード3級’」は間違いなく取得出来ると言えます。
◆「ロープワークインストラクター基準」をクリアされたからと言って「信頼出来るリーダー」になれるとは限りません。 自動車運転免許を持っているからと言って、初心者マークの運転手さんが一般の公道を平常心で運転出来るとは限らないのと似ています。 資格は入口でしかないのです。基準をクリアされた方は、たくさん・素敵に山登りに行っていただくと共に、 「信頼できるリーダー」を目指してご活躍いただきますようお願いいたします。
◆様々な事情により、目指しても「ロープワークインストラクター基準‘ビレーヤーズグレード3級’」に至れない方が少なからずいらっしゃいます。 その場合は無理をなさらず、リーダーとなって行くならば「ピッケル・アイゼン・ロープを積極的に使わない登山(無雪期の一般ルート、森林限界を越えない雪山 etc.)」にして下さい。ピッケル・アイゼン・ロープを積極的に使おうと使うまいと、山には豊かな体験の素敵さがあふれています。

大切なことは「行きたい山に「安全で・楽しく・たくさん」行く方法が見つけられる=行きたい山と行ける山のバランスが取れる」ことです。

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